深圧 SHIN-ATSU 松本深圧院グループ 私達は深圧という特殊技術により、お客様それぞれにあったQOL(Quality of Life)の実現に貢献します

内転障害 in SAPPORO 

変形性股関節症の方の多くは外転(股関節を外に開く)が痛くてできない方が多いのですが、まれにその逆の方がいます。
両方の足をくっつけて立とうとすると激痛の為、脚を開いて歩くのが特徴です。(内転障害)

札幌のTさんはまさに内転障害の方でした。
初めてお会いした時の印象は、脚を開いて股関節を使わず骨盤とふくらはぎで歩いているような印象でした。
ベッドに上向きに寝ると、両足の間隔が15cmほど開いていて、私が両足を持ってTさんの両足をくっつけようとすると股関節の外側に激痛を訴えていました。


通常外転障害と内転障害の原因は次のように考えます。

A、外転障害(股関節が外に開かない)→内転筋の短縮、まれに中殿筋の短縮。
B、内転障害(股関節を内に閉じられない)→中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋の短縮


札幌のTさんは、まさにBの状態でした。
触診にてはっきりその証拠も確認できました・・・硬かった~。歴史のある硬さでした。
レントゲンでは、どの病院でも手術の対象となる骨の変形状態でした。
股関節の骨は確かに大腿骨頭のきのこ状変形(きのこの形に広がることによって、関節の接地面が広くなるように修復されている状態)が見られていたのですが、股関節に炎症はないし、関節の適合性も良好で“変形が強い状態で安定している股関節”でした。
彼女の記憶によれば、16年前のレントゲンとほとんど変わらないようですので、このまま一生手術をすることなく維持できるのではないかと思いました。
今までは、歩き方が悪くて、通常あまり使わない筋肉を使いすぎていたので、その筋肉が痛かったのです。


2日間で4回の施術をしました。
中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋を中心にかなり強めにほぐしました・・・歩き方がガラッと変わりました。
彼女は骨の変形のせいで内転障害が起きていると考えていたようでしたが・・・。
腸腰筋を使った正常歩行に近い状態になりました。
今まで腸腰筋を使って歩いていなかったので、これからは意識して歩行を直せれば腸腰筋の筋力が付き、中殿筋や大腿筋膜張筋の痛みは薄らいでいくでしょう。
それと、腸腰筋を使うので確実に身体がしぼれる事でしょう。  
まだ少し痛みはありましたが、脚をクロスすることもどうにかできる程になりました。
この方には、脚を外へ開くトレーニングは禁止です。
内転筋のトレーニング、足踏み訓練を指導して終了としました。

帰りの空港に向かう時、彼女から電話がありました。「ちゃんと歩けたんです。娘もそう言ってくれました。」
来る時には親子でタクシーで来られたのですが、帰りはお子さんの希望で地下鉄で帰られたようです。その時に歩いたんでしょうね。
電話の向こうのうれしそうな声を聞いて、私もうれしくなり今まではっきり見えていた電車からの風景がぼやけて見えました。

一生診たいと思いました。
長生きしなくては・・・私より6歳若い方ですからね・・・。

また札幌に来ようと決意した、そんな千歳の夕暮れでした。
もう北海道も夏です。


変形性股関節症を怖がらないでね