深圧 SHIN-ATSU 松本深圧院グループ 私達は深圧という特殊技術により、お客様それぞれにあったQOL(Quality of Life)の実現に貢献します

内転筋を切るという事

通常、人工関節にすると脚の骨の長さが2~3cm伸びます。
このときに筋肉、神経、血管も一緒に伸ばされます。
このことは何回も書いてきましたね。

ですから手術前に筋肉、神経、血管をよく揉み解して柔軟性を出しておくことは大変重要です。
手術前に筋力トレーニングを・・・と言う考えが一般的ですが、それで効果が出る人もいます。
しかし、筋力トレーニングは筋肉を縮める方向の運動です。
筋肉を疲労させる運動です。
手術前の痛い時には、反射的に筋肉が縮んでいます。(手術によって痛みが取れるとある程度緩む可能性はあります・・・その人の歴史しだいですね)
ですから、筋肉があまりにも硬くなっている人には逆効果のこともあるのです。
手術前に筋肉、神経、血管があまりにも硬いと手術後に後遺症が出るのです。

手術中、麻酔がかかっているときは、人間が最もリラックスしている状態で、筋肉、神経、血管も最も緩んでいる状態です。
その麻酔のかかった状態で人工関節を入れます。
先生は、その状態で患者さんの筋肉の張り具合を確認します。
麻酔がかかっている状態にもかかわらず、かなり筋肉がつっぱっていると、手術後に痛みが出やすくなります。

人工関節の場合、内転筋群がつっぱることが多いので、もっともつっぱている筋肉を切り離します、これを筋解離(きんかいり)術と言います。
“内転筋のすじ切り”ですね。

私は手術前の患者さんの筋肉をできる限りほぐして伸ばそうと考えています。
筋肉は誰が考えても切って良いものではありません。
できる限り筋肉をほぐして柔軟性を出し、手術中に切らなくてもいいくらいに伸ばしたいのです。

つっ張るから切るでは、あまりにも無策ではないですか・・・?

すでに内転筋を切っている方もいるでしょうね。
内転筋は、数本ありますので1本切ったとしてもあまり大きな影響はないと考えられていますので、ご心配は要りません。
ただ、人体の微妙なバランスが崩れているかもしれないことは頭において、内転筋の強化に励んでくださいね。

皆さんはどのようにお考えでしょうか?
できれば手術前に筋肉、神経、血管の柔軟性を出しておきたいと思うのですが・・・何よりも術後の経過は確実に良くなります。


変形性股関節症を怖がらないでね