深圧 SHIN-ATSU 松本深圧院グループ 私達は深圧という特殊技術により、お客様それぞれにあったQOL(Quality of Life)の実現に貢献します

疲労の蓄積 2

寛骨臼蓋形成不全症(いわゆる“屋根が浅い”)があると、股関節を安定させるために筋肉が多く働かなくてはなりません。
したがって、股関節の形状が正常な方と比べて筋肉内の疲労の蓄積が起こりやすく痛みが出やすい。
これは事実でしょう。

では、その根本的治療法は手術しかない・・・と考えるのはどうかと思う。

寛骨臼蓋不全症は子供のときからずっとある症状です。
それがどうして40歳前後に痛みとなって現れるのか。
単なる加齢だけが原因でしょうか?
ホルモンの変化が原因でしょうか?
出産と子育てが原因でしょうか?

確かにそれらの要素もあるかもしれません。
しかし、もっと大きな要素は長年の疲労の蓄積が原因ではないでしょうか?

股関節痛の原因が子供のときからの20年~30年間の疲労の蓄積が原因であると仮定した場合、その疲労を一度完全に取ってあげるとその後20年間は痛みが出ない可能性もあるということが考えられます。

この考え方は重要だと考えます。
皆さんの筋肉を押していて感じることは、筋肉のこりに“歴史”を感じることです。
『このこりは最近のこりではなく、長年かかってできたこりだな・・。』と感じることが多いのです。

現に一度痛みを取ってしまうと、ほとんど痛みが出なくなる方がいます。
もちろん初期であればあるほどその確率は高いように思われます。

このことは人工関節の手術を受けている方にも当てはまります。
人工関節の手術を受ける前の筋肉はかなり硬いことが多いです。
その硬い筋肉は、手術で更なるダメージを受けることは事実です。
もちろん、人工関節手術によって関節の形が正常のようになり、痛みが少なくなることによって筋肉が緩むことはあるでしょう。
しかし、手術を受ける前の長期間の痛みの影響で筋肉がかなり硬くなっている場合は、手術後にもその筋肉の硬さは残ります。
この筋肉の硬さが人工関節手術後の経過の悪い方の主な原因です。
手術によって痛みはなくなる方は多いですが、筋肉の硬さ(疲労の蓄積)が残こっている方が多いのです。
この筋肉の硬さに、手術が急に増える活動量による疲労が上乗せされることによって、人工関節が長持ちしないという現象が起こるのです。

皆さんの人工関節自体は製品の品質的にはそれほど変わらないにもかかわらず、2~3年しか持たない方もいれば20年以上持つ方もいます。
この個人差の原因が何であるのかを考えたときに、筋肉の疲労度が大きな原因ではないかと考えます。
もちろん体質の違い(特に筋肉の質の違い)も考えられます。

股関節を守っているのが筋肉であるという事実を考えると、理解できると思います。
人工関節の手術を受けたが痛くて・・・再手術かなぁ・・・?
そのような不安を感じたら、まず筋肉をほぐしてみましょう。
実は単なる筋肉の痛みであるとも考えられるんですよ。

疲労の蓄積、早め早めの対処が必要だと感じます。


変形性股関節症を怖がらないでね