深圧 SHIN-ATSU 松本深圧院グループ 私達は深圧という特殊技術により、お客様それぞれにあったQOL(Quality of Life)の実現に貢献します

お尻の横っちょ中殿筋 2

今回は難しい話をします。
気合入れて読むか、次回を楽しみにして全く読まなくても結構ですよ。
ここは試験に出しませんから・・・ね。


人が歩くときに、中殿筋はほとんど等尺性収縮をします。
一方、腸腰筋はももを上げるという運動をしますので、等張性運動をします。
もしも、人が横歩きをする動物であれば、足を横に開いて歩くことになるので中殿筋は等張性運動をすることになります。
しかし、人はほとんど横には歩きません。

股関節の筋力トレーニングでは、中殿筋は等尺性収縮の運動、腸腰筋は等張性収縮の運動が理想ではないかと思います。

等尺性収縮とは、簡単に言うと関節を動かさないで筋肉が収縮することをいいます。(筋肉の長さがほとんど変わりません)
一方の等張性収縮とは関節を動かして筋肉が収縮ことを言います。(筋肉は縮みます)

歩くときに横揺れを起こす人は、中殿筋の筋力強化が必要です。
中殿筋の筋力トレーニングを等尺性収縮で行うのなら、仰向けに寝て両膝の上を伸縮性のないひもで縛り、両脚を外に開こうとすればいいでしょう。
回数は5回でもいいでしょう。
1回1回を強く、開こうとした状態で5秒くらい止めれば最高です。
そう、開こうとするのであって開いてはいけないのです。
開いてしまうと等張性収縮になります。

一般的に行われている横向きに寝て脚を上に挙げるトレーニング法は、中殿筋の等張性収縮による筋力強化法です。
人が歩くということに関しては実用的ではありませんし、正常な形ではない股関節を動かして行いますので、股関節にとっては良くない運動かもしれません。
横向きに寝て脚を上に挙げる運動をすると、股関節痛が出る人はまさにこのような理由からでしょう。
さらに筋肉が病気であれば・・・中殿筋ちゃんかわいそう。

人工関節の場合は、横向きで行ってもそれほど股関節に負担はかからないかもしれません。
しかし、歩くということを考えると、実用的なトレーニングとはいえません。

私が良く指導する方法は、鍛えたい脚を一歩前に出し、肩を床と平行に保ちながら前に出した脚に体重をかける方法です。
肩を水平に保つということは、中殿筋の働き(骨盤を水平に保つ)が正常に行われているということです。
中殿筋が正常に収縮している状態で、できる限り体重をかけて、歩くときと同じように中殿筋に収縮を行わせるのです。
この時、中殿筋はほとんど等尺性収縮を起こします。

脚を太くしたいときは、筋肉を強く収縮させる運動を回数少なく行います。
筋力トレーニングの基本です。
『自転車を30分もこいだのよ。』・・・30分もできる運動は筋肉を強く収縮できませんので、あまり脚は太くなりません。
人は等尺性収縮時に最も筋肉を強く収縮させます(最大筋力が出ます。)

股関節を動かさないで脚を外に開こうとする運動。
歩くという人間の基本的動作にとって実用的なトレーニングであるだけでなく、股関節を動かしませんので股関節にも負担は少ない運動です。
さらに等尺性収縮によって強い収縮を起こせますので、効果が高いのです。

それでも、ど~しても横向きに歩きたい人は、横向きで脚を挙げてくださいね・・・でも、痛みがあったら無理しないでくださいよ。
筋力トレーニングは、痛みがある状態では行わないことが原則です。


しかし、『筋力トレーニングをしなさい』ということは簡単ですが、実際に行う皆さんにとっては非常に難しいことですよね。
難しかったら生活=訓練と考えるとらくだと思うのですが。

難しい話でごめ~んチャイ。


変形性股関節症を怖がらないでね