私たちは深圧という特殊技術で股関節を専門に施術しています

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炎症について

松本深圧院では、手術(特に人工股関節手術)を希望される方には最新の手術を行っている病院を紹介させていただいています。

どのような方が手術を希望されるかというと、やはり主に痛みが酷い方です。

股関節痛は放物線状の経過を示すのですが、前半の炎症前期時の股関節痛の程度に個人差が大きいのです。

人によって我慢できる股関節痛と我慢できない股関節痛があるように思われますが、この程度が個人差であり、その個人差が大きいのです。

できれば炎症は起きないほうがよいが、もし、炎症が起こってしまったら、できれば我慢できる範囲の股関節痛だったらいい。

病院では骨や関節などの構造異常に焦点をあてた診断になってしまうため、どうしても軟骨や骨に痛みの原因を求めてしまいます。

しかし、軟骨に神経はありませんし、骨自体にも神経(知覚神経=感覚神経)はないと考えられます。
※骨を包む骨膜や骨の周りを走る神経は含みません。

したがって、股関節痛とレントゲン画像は一致しないのです。

下の写真は、病院で「末期」と診断されている方(40歳代)のレントゲン写真です。

病院で「末期」と診断されている方(40歳代)のレントゲン写真

たしかに、ほとんど軟骨がなくなり、骨と骨がほぼ当たっているようにも見えます。

   

医師より、このままではいつ骨の破壊症状が起きてもおかしくないし、人工股関節への置換は避けられないであろうと言われているそうです。

しかし、この方にはいま股関節痛はありませんし、走ることもできます。

なぜでしょうか?

『軟骨にも骨にも軟骨の下の軟骨下骨にも神経はありません』と考えないと説明がつかないのです。

今でも『変形性股関節症は進行性です』と考えて患者さんの診療にあたる医師は少なくありません。

『進行性』という言葉の裏には『どんな治療法を行っても無駄』『どんな治療法を行ってもどんどん悪くなる』という意味が隠れています。

結果的に、どのような治療法を行ってもよくならない病気だから(残された治療法としては)「手術しかない」ということになります。

とにかく、どんな治療法を行ってもよくなることはないという考え方しかないので、患者さん側には選択肢が与えられないことになってしまいます。

病院では、以下のような説明をされることがあります。

  • 「できるだけ脚をかばってください。」
  • 「できたら歩かないでください。」
  • 「杖を使ってください。」
  • 「体重を減らして下さい。」
  • 「筋トレをしてください。」

股関節が痛んでいるときに筋トレをすすめて更に股関節痛を悪化させる。

脚をかばい過ぎることによって痛みがなくなった後もその習慣から抜け出せず、筋肉を痩せさせ、骨を弱くしてしまう。

脚をかばい続けていると骨盤も傾いてしまう。

痩せようとして、栄養状態を極端に悪化させて、治癒力を低下させてしまう。

標準体重の範囲内の人にも痩せるように指導する。

患者さんの体の機能や能力の個人差を確認することなく、一律に同じ説明をする。

診療時の対応によっては、患者さんの股関節をさらに悪化させてしまうリスクがあるのです。

そして、痛み止めの薬と湿布だけの診療では、患者さんの股関節痛はまるで“進行性”のごとく悪化してしまいます。

残念ながら、医療の現場では、痛みを感じる神経の無い軟骨などの部位だけを診る診療で、痛みを感じる神経の豊富な骨膜や関節包や筋肉のことはほとんど考慮されないという現実があります。

ヒトの身体がもつ治癒力も無視されています。

すべては『変形性股関節症は進行性です』という間違った考え方から生じているのですが、その根拠にあるのは、『変形性股関節症は軟骨に起こる変性疾患です』という考え方です。

軟骨がいくら変性を起こして少なくなっても痛みは出ません。

軟骨には神経が無いからです。

そこで、『軟骨変性によって、軟骨のカスが関節包内に出て関節包内に炎症が起きるので股関節痛が出るのです』と考えているのだと推測されます。

当院では、『変形性股関節症が軟骨の変性から始まり、何らかの原因で関節包内に炎症が起こる』という考え方自体は正しいと考えています。

問題は炎症をどうとらえるか?にあります。

根本的に炎症は身体に起こった問題を治すために現れます。

  

炎症が身体を治癒に向かわせるのです。

よって、捻挫や打撲や骨折といった問題が身体に起こると、必ず炎症が起こるのです。

そして、その炎症の後は『進行性』に向かうのではなく『治癒』に向かうことが常識です。

もしも、すべての炎症が『進行性』に向かうのであれば、捻挫や打撲や骨折も、どんな治療をしても治らない進行性の病気になってしまいます。

当院で多くの患者さんの経過を観察していると、そのことが証明されています。

つまり、変形性股関節症は軟骨の変性で始まるのですが、次に起こる炎症によって変性自体も治癒に向かうとしか考えられないのです。

炎症も考え方によっては悪さをします。

それは、炎症が起きると体内に出る炎症メディエーターと呼ばれる様々な物質の中には、一端軟骨や骨を変形させるという特徴を持っている物質が含まれているのです。

そして、炎症は痛みを伴うものです。

この現象は、一見骨の変形を進めているようにみえるのですが、実は治癒に向かっているのです。

炎症とは治癒に向かうために起こるものだからです。

このような考えに基づいて、当院では『変形性股関節症は進行性ではありません』と言っているのです。

変形性股関節症は、炎症がピークを過ぎれば治癒に向かっていくという、一般的な炎症疾患の経過と同じ経過を示します。

その炎症の経過の中で、関節を固くしないような予防、炎症によって筋肉が硬くなり過ぎないような予防、炎症がピークを過ぎている人には筋肉疲労を取って股関節痛を軽減させること、などが重要になるのです。

当院は医療機関ではありませんので、炎症に対する治療を直接的には施せないため、筋肉に対するアプローチをとる深圧によって患者さんの痛みの緩和に尽力しています。