私たちは深圧という特殊技術で股関節を専門に施術しています

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筋肉の病気について

筋・筋膜痛症候群とは?

筋肉にも病気があります。

一般的に知られているものとしては、進行性筋ジストロフィー症や、重症筋無力症といった難病に分類される筋肉の病気があります。

しかし、松本深圧院でケアしている筋肉の病気は、レントゲンに写らず、また血液検査でも異常が出ないので病院では見落とされている病気のことを指します。

ここでは、医療の場では“病気”と認められていない筋肉の病気について説明します。

この病気の代表格は、肩が痛いときの“肩こり”です。

しかしながら、お尻が痛いときには“尻こり”とは呼ばずに“股関節痛”と呼ばれてしまいます。

また別の代表格は、腰が痛いときの“腰痛”。

しかし、太腿(ふともも)が痛い時にはなぜか“股関節痛”、太腿の下側なら“膝関節痛”と呼ばれてしまいます。

なぜか『〇〇関節痛』となってしまう不思議。

その筋肉の病気ですが、実は筋・筋膜性疼痛症候群、または筋・筋膜痛症候群と呼ばれています(以下、ここでは筋筋膜痛症候群と表記することにします)。

英語では、Myofascial Pain Syndrome (MPS)と言います。

簡易的に言うと、筋筋膜痛症候群とは『筋肉内及び(筋肉を包む膜である)筋膜に異常が発生し、痛みが出ている筋肉の病的状態の症状』のことです。

その症状の特徴は、関連痛を含む『痛み』です。

この病気は、

レントゲンには写りません。

血液検査でも異常が出ません。

触診でわかる症状です。

この病気は炎症性の痛みではありません。

筋肉内の血流障害による「筋肉が冷えた」状態の痛みです(阻血性の痛み)。

単なる「筋肉痛」と思って侮ってはいけません。

重度な筋肉痛、慢性化した筋肉痛は立派な病気です。

筋肉の病気が重症になると、筋肉が強く“つる”ようになります。

これは、患者さんが言う「あるとき急に激痛で足が動かなくなった」という状態です。

この痛みはいかにも骨に急激な変化があったかのような痛みと感じる人が少なくありません。

しかし、骨が急激に変化することは全く無いといってもよいくらいです。

骨への怖さが取れ、骨に対する信頼感が増すと、筋肉ほぐしの重要性に気づき、症状はどんどん良くなっていく方が多いのです。

最近では、筋膜と筋膜の間に生理的食塩水を注射することによって、くっ付いて痛みを出していた筋膜をはがすと肩こりや腰痛が改善したという症例も出ています。

この治療を整形外科医が行っているという点は重要であり、医療の世界でも筋膜が注目されてきていることはとてもよいことです。

今後は筋膜の全身的なつながりについても注目されてくるでしょう。

しかし、筋筋膜痛症候群というくらいですから、痛みを出すのは筋膜だけではありません。

筋肉自体の痛みについてはどうでしょうか?

人体(献体)の解剖結果では、筋肉内に起こった筋筋膜痛症候群による硬結(こり)は、あるひとつの筋肉全体に起きるのではなく、ひとつの筋肉のあちこちに小さな硬結があることがわかっています。

この硬結が痛みの元となり、悪化すると離れた部位にどんどん痛みを広げていきます(関連痛)。

もともとは、筋膜性の痛みより、この筋肉自体の痛みの方が先に注目されて筋筋膜痛症候群というレントゲンや血液検査には異状の出ない病気があることがわかってきたのです。

変形性股関節症の場合、同症を引き起こしたもともとの病気(臼蓋形成不全症、ペルテス病、先天性股関節脱臼、骨頭壊死など)が一人ひとり異なりますし、その経過や程度も一人ひとり異なることにより、筋筋膜痛症候群の程度にも個人差が非常に大きいのです。

筋肉自体や筋膜が影響を受けるのは、使いすぎや誤った使い方もあるのですが、これは股関節に異常が無い方々にも現れることで、主に股関節に異状がある方の場合を考えた場合は、使いすぎや誤った使い方よりも先に股関節内に起こる異状、特に炎症が筋肉に強く影響を及ぼすということを考えるべきです。

炎症が強い時の患者さんの筋肉は異常に硬くなります。

これは、使いすぎたとか誤った使い方をしたというレベルのものではありません。

また、過去に負っていた大きな怪我の後遺症も筋筋膜痛症候群の大きな原因となっています。

変形性股関節症と診断された方の多くは股関節が弱い状態で生活してきています。

その弱い股関節を捻挫したとか、骨折したことがある方などは、骨の変形と同時に後遺症としての筋筋膜痛症候群を抱えていることが多いのです。

わかりやすく言うと、激しく転んだことがあったり、尻もちをついたことがあったり、交通事故にあったことがあるなどして股関節周辺に一時的な炎症が起こったことが過去にあった可能性のある方々です。

この後遺症(炎症の後遺症)による筋筋膜痛症候群を理解する為には、問診触診が重要になってくるのです。

深圧による対処

松本深圧院では、深圧によってこの病気を改善させよう(痛みを除去しよう)としています。

深圧の方法は大きく分けると2種類です。

  1. 直圧法
  2. 横断法(フリクション法)

筋肉自体のコリを見つけて、そのコリを真っ直ぐ押してほぐすのが直圧法です。

一方のフリクション法は、筋線維に対して圧を加えたまま横方向に往復的に動かしながら押す方法です。

この方法では、筋膜の病状も考慮して行っています。

最近は筋膜リリースと言う言葉が広まってきましたが、筋肉や筋膜の病気が注目される時代になってきたことは喜ばしいことです。

しかし、どうも筋膜だけにスポットライトが当たり過ぎているようです。

筋肉を包んでいる筋膜には痛みを感じる神経があります。

筋膜の役目は、人が動く時に筋肉と筋肉がすれて摩擦熱を生じさせないことで、非常にツルツルと滑りやすくできています。

しかし、その筋膜が病気になると、ある筋の筋膜と別の筋の筋膜がくっついてしまい痛みを出すことがあります。

そのくっつきをはがそうとするのが筋膜リリースです。

深圧では、筋肉に対して横方向に押すフリクション法を行うことで、筋膜リリースに対応しています。

一方、深圧ではもう一つの筋肉自体の病気(筋肉が縮んで硬くなること:筋硬結)に対しては、筋肉を垂直に押す直圧法で対応しています。

筋肉自体にも痛みを感じる神経はありますからね。

皆さんの身体には、多くの筋肉があり、その筋肉は必ず筋膜で包まれています。

この筋や筋膜に起こる病気に対する対処法は、残念ながら病院の先生方、特に整形外科医の先生方にはほとんど認識されていません。

この病気がレントゲンに写らないこと、整形外科の先生方がそのレントゲン写真しか見ずに診察を行っていることが原因です。

この病気を見つける為に重要なのは触診なのです。

最近ではエコー検査も併用されるようになっています。

皆さんが股関節周辺の痛みで病院を受診すると、レントゲン写真で骨や軟骨の異常を指摘され「骨や軟骨の異常=股関節周辺の痛み」と診断されるケースが多いです。

その結果、治療法は「手術しかない」ことになってしまいます。

股関節周囲に痛みがあって、レントゲン写真では骨も軟骨も正常なことも多いのに……?
また、骨の変形が重度でも、股関節周囲に痛みが無い方も多いのに……?

筋肉の病気が見落とされるだけならまだしも、そんな病気の筋肉に対してかなりの負担がかかる「筋力トレをしてください」と指示されることがまだまだ多いのが実情です。

当院は、手術には反対ではありません。
実際に、手術を希望される方には信頼できる病院を紹介しています。

しかし、手術の前にもっとやるべきことがあると考えています。

中には手術を避けられる状態であったにもかかわらず、手術をしている方も意外と多いかもしれません。

手術日が確定していた方が手術を回避できているケースを目の当たりにすると、そのように感じてしまうのです。

股関節痛の多くは筋肉の病気が原因です。

筋肉や筋膜が病気になると、急に足が一歩も出なくなったり、立ち上がった時に股関節が伸びなかったりします。

このような症状は骨や軟骨の異常では説明がつきません。

ましてや、「日によって痛みの程度が違う」とか「歩いていると痛くなるけど、少し休むと歩ける」という現象は、骨や軟骨の異常では全く説明がつかないのです。

歩いていると骨や軟骨が傷み、ちょっと休んでいる間に骨や軟骨が修復するということでしょうか?

何の病気にしても、病気の時は「鍛えよう」ではなく「まず治療を」と考えるのが常識的な判断であり、当院ではその考えに基づいて病気状態にある筋肉のトレーニングをすすめることはありません。

筋肉の病気を治すことによって、痛みは緩和されていくのです。

最後に、「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」は、医学界では1983年にアメリカの医師Janet G. TravellとDr.David G.Simonsが執筆した『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual (筋筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル)』にて発表されました。

アメリカでは、それよりだいぶ前から痛みの治療に対する研究が行われていましたが、以降、痛みの生理学に対する研究、認知度が向上していきました

現在、“筋肉の病気”は世界中で認知されており、とくに欧米では国をあげての痛み・疼痛対策が進んでいて、患者さんの痛みをとることを第一の目的とした身体的・心理的痛みを緩和させる取り組みが行われています。

一方の日本では、この病気に対する認知度が低く、痛みへの取り組みが世界よりかなり遅れているのが実情です。

しかし、徐々にですが、これまでの考え方(骨や骨格の異常に痛みの原因を求める)から脱却して痛みそのものに焦点をあてた治療を行う整形外科医も増えてきており、今後さらにこの病気に対する認知度が向上していくことが期待されます。